資料請求・お見積

フリーダイヤル(携帯可)0120-221-721 リフォーム・新築・耐震・不動産売買まで、お家づくりをフルサポート!須磨・垂水など神戸市全域で活動中。

Site Map

家づくりの知識 > 家づくりのコツ

意外と実現するのが難しい家ってどんな家?

公開:

意外と実現するのが難しい家ってどんな家?

あなたがお家づくりに望むこと、ズバリあててみましょう!それは「日当たりが良いこと」と「風通しが良いこと」ではありませんか?えっ、どうしてわかったかですって!?なぜなら、この 2 つの要望はあなたでなくても、ほぼ全員が同じように考えることだからです(笑)にも関わらずです ... これらの実現が案外難しいことご存知ですか??

明るく風通しの良い家の秘訣

「まずマド」というスローガンを掲げて LIXIL さんが高性能サッシ(窓)の普及に努めているのをご存知でしょうか?

誰もが憧れる「明るく風通しの良い家」にとって、その実現の鍵は「窓」が握ります。そう、本当に「まずマド」なんですよね。

窓は内と外を繋ぐ開口部。家に入ってくる光や風だけでなく、気密性や断熱性にも大きく関わる上、お家の見た目にまで影響を与える非常に重要な要素です。

この扱いを間違えたら、図面上では明るくて風通しの良さそうな間取りになっているのに、実際に住んでみると、日中暗くうまく風を採り込めないお家が出来上がったりしてしまうのです。

こんな風に考えるのは失敗の素

さて、ここでどうすれば明るくて風通しの良い家が実現できるのかを考えてみましょう。

ごくごく簡単に考えれば、なるべくたくさん窓を設置するとか、南向きに大きな窓を設けるとか、まず思いつくのはそういった方法なのかなと思います。

しかし、この考え方には大きな落とし穴があります。

まず、なるべくたくさん窓を設置すると言っても、窓にも当然コストがかかるわけで、しかも様々な役割を担う窓・サッシには高い機能性が求められるため、トータルコストはかなりの額になります。

また、不用意に窓を増やすと十分な壁量が確保できずに、耐震性が損なわれてしまうことにつながります。その上で耐震性を確保させようと思えば間取りに余計な制限が出たり、結局コストアップに繋がったりとメリットが何もありません。

仮にコスト面の課題をクリアできたとしても、大きな窓を設置した場合にはさらに別の問題が出てきます。それが「カーテン問題」です。

カーテン問題って何!?

例えば、明るい家にするために大きな窓を設置したとしましょう。その窓がもし接道に面していたとしたら?道路を通行する車や通行人の視線に常に晒されることになります。

そうです、せっかく大きな窓をつくったにもかかわらず、その視線が気になるがために日中からカーテン(あるいはレースカーテン)を締め切って、十分に光を取り込むことができなかったりします。

その結果、設計上光が届きにくくなりがちなキッチン付近はもちろん、下手をするとダイニングでさえも、朝から照明の光を灯さなければ、薄暗くドヨ〜〜〜ンとした空間になってしまうなんてことも …

本来なら、清々しい気分で一日をはじめるためにも朝から一番明るくあって欲しいのは、このキッチンやリビングダイニングのはずなのに、です。

そして、カーテンを閉め切ってしまうと、当然風通しも悪くなるわけですから、せっかく大きな窓を設けても、それがために実際は「明るくて風通しの良い家」からかけ離れたお家に仕上がってしまうというわけです。

では、どうすれば明るくて風通しの良いお家を実現することができるのでしょうか??

tips

カーテンをつける窓を極力減らすことができるというのはコスト的なメリットもあります。一般的な戸建住宅でカーテンを一通り揃えようとすると、30 万円程度かかることもザラです。

30 万円と言えば大金です。良質な家具や家電を買うこともできますし、何かの備えに貯金しておくにしても心強い額です。全てではないにしても、これをいくらかカットできるとすれば、そのメリットはかなり大きいと言えると思います。

お家の中のことだけを考えない

窓は開口部です。内と外を繋ぐわけですから、お家の中だけで窓の配置を考えてはいけません。そして光も風も自然現象です。それそのものをコントロールすることはできませんが、代わりに一定のルールがあります。それらの特性をきちんと把握することが重要です

例えば、光は真横や真上から射してくるものではありませんよね。実際には季節や時間ごとに刻々と角度や向きを変えながら降り注ぐものです。

それぞれの角度は夏至で 78°、冬至で 32° と、最大で 45° 以上もの差があります。夏は家に入ってこない日差しも、冬には家の奥まで入ってくる … なんてことがあり得るわけです。

また逆に、明るくない方が良いなんてこともありますよね。例えば、日の出から正午は気持ちの良い日差しを浴びることが期待できますが、西日は眩しくて目に痛いし暑すぎたりして、かえって鬱陶しくなる日差しではないでしょうか?

あるいは、ただ寝るだけと言っても過言ではない寝室などは、日の当たる時間にほとんど使うことがないことから、必要最低限の光さえ確保できていれば充分だと思えます。

風の特性を把握する

通風・採風のコツは、風の特性を活かして、お家の中の空気の流れをコントロールすることに尽きます。

まず絶対に押さえておくべきポイントとして、「風を通すには、出口と入り口の二つの窓が必要になる」ということです。窓が一つしかなければ風は通らず空気は淀みます。

次に大事なのが「風は大きな開口から小さな開口へ流れる」という点です。窓の開口面積に大小の差をつけることで空気圧の差をつくり、大きな窓を入り口に、小さな窓を出口にしてあげます。もしこの大小の差がなければ、風が通りにくくなるというわけです。

外的要因に配慮できれば尚良いでしょう。例えば、群馬県で冬に吹く「からっ風」なんて有名ですよね。「赤城おろし」とも呼ばれるこの風は北西の向きから強く吹き降ろしてくるものです。

風は地形や自然環境の影響を受けるものですから、神戸市周辺の場合、例えば六甲山系の南側なのか北側なのか、瀬戸内海に近いのかどうかなどで風の強さや向きも変わってきます。

上記のように、これからお家を建てようとする地域では、季節や天候の変化によって風がどのくらの強さでどのように吹くことが多いのか … という点を把握できれば、より風の流れをコントロールしやすくなります。

tips

どこから風が吹いてくるか?というデータは気象庁のホームページから見ることが可能です。風向きの特性を上手く活かした上で、窓を配置していくのがポイントとなってくるため、そうしたサイトを活用することをオススメいたします。

また、数年分の風向きの統計を取ってその地域の季節による特徴を掴むことになりますが、近隣の状況などにもよりますので、やはり地元の人に聞いたり、現地で感じることが一番ではないでしょうか?

住んでみてわかる窓の失敗

ここまでで、採光・採風と窓の関係性は押さえられたと思いましたか?実はまだ 1 つ問題が残っています。そしてそれは住んでみてからわかることが多いのです。

これまで本記事で伝えてきた窓は「開くこと」が前提となっています。当たり前ですよね。開かない窓は透明な壁みたいなもので、光は採り込めても、風を採り入れることはできません。

「何当たり前のこと言ってるんだ!」とお怒りにならないでくださいね。住んでから窓の前に家具を置いたり、窓の開け閉めがしにくいために、ほとんど開けることなく閉めっぱなしにしてしまう窓って多いものなんですから。

それこそ、住みはじめてすぐは良いかもしれません。しかしお子様が成長するなど、ライフスタイルが変わることで、お家の使い方や家具の配置も変わることでしょう。その時、きちんと窓が開けられるようになっているかどうかも、風通しを良くするためにはとっても重要なポイントとなるのです。

どのような場合でも開けておける、というのが採風性を考える上での理想の窓と言えると思います。

窓の種類(形状)も大事な要素

日本では国土が狭い分、密集して住宅を建築することがほとんどです。そうすると風はお家とお家の間を縫うように通り抜けるのですが、この風を取り込むには窓の種類が重要になります。

お家で使われる最もポピュラーな窓は、引違い窓と呼ばれる引き戸のような窓で、面積が広く使い勝手も良いと言えます。でもこの窓は、真正面からの風は取り込めても、家の間をすり抜けていく風はうまく取り込めないんですね。

そのため、真正面から風が吹いてくることがほとんどない位置に引き違い窓を設けると、風を取り入れる窓としてはほとんど役に立ってくれません。

ではどんな形状の窓が適しているかと言うと、縦すべり窓」が効果的です。縦すべり窓を開けていると、正面からの風はもちろん、横から吹いてくる風も窓がウィンドキャッチャーの役割を果たしてくれて、家の中に風を取り込める「ようになります。

建築確認申請への影響

そもそも建築確認申請って何?となる方もいらっしゃるかもしれないので、ごく簡単にご説明すると、建築確認申請とは、

建築基準法に基づき、建築物などの建築計画が建築基準法令や建築基準関係規定に適合しているかどうかを着工前に審査する行政行為 – 引用元:Wikipedia

のことで、自治体に「これからこういう家の建築を計画しているのですが、各種の法律に違反していないか検査してください」と申請することですね。

窓のサイズ・形状・配置は耐震性にも大きく影響するため、この建築確認時のチェック項目に含まれていて、原則的に「後から変更します」が通じない要素でもあります。

そのため、間取りと同時に窓の配置や種類も決めていかねばなりません。そしてまた、窓はお家の見た目(外観)に大きく影響する要素でもありますから、実は間取作成の早い段階から、外観についても意識しておければ、それがプランニングの理想的な形と言えるかもしれませんね。

建築確認の承認後に全く変更がきかないか?と言えばそうではありません。変更が、軽微と言えるものであればほとんど労力をかけることなく、変更することが可能です。

 

大きな変更は「計画変更」と呼ばれ、再度確認申請を申請するレベルの労力が必要で、場合によってはスケジュールやコストに大きく影響するため、なるべく避けた方が良いと言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ここまで、採光や風通しについてお伝えしてまいりましたが、実は「明るさ」だとか「風通しの良さ」だとかの基準はひとそれぞれで、求める明るさや風量は人によって全然違ってきます。

また敷地条件のなかでできる限り明るくするのか、それとも他に優先事項があって、そのうえで暗くない程度に明るい家であればいいと思うのか。設計者の考え方や捉え方次第で、家が完成した時の明るさは違ってくるものです。

ですから、「思っていたよりも暗いな」などということがないよう、「どれだけ」という部分については、労力を惜しまずに設計者へ伝えた上で、窓の配置や種類、住んだ後の開け閉めのしやすさまで想像しながら、プランニングに参加していただければと思います。

心おきなくいつでも窓が開けておける風通しがいい家は、ホントめちゃくちゃ気持いいですよー!