
住まいにおける階段は、単なる移動のための装置ではありません。それ自体が空間の印象を左右する、大切なデザイン要素です。その中でも、近年スタイリッシュな注文住宅で注目を集めているのが「スケルトン階段」。抜け感とデザイン性を兼ね備えたこの階段は、空間全体に洗練された印象をもたらします。
【スケルトン階段とは?】
スケルトン階段とは、踏板と支柱だけで構成されており、蹴込み板(段板の垂直部分)や側板をあえて省いた「抜け感」のある構造が特徴の階段です。アイアンや木材、ガラスなどの異素材を組み合わせたデザインが多く、空間に軽やかさとモダンな印象を与えます。その名の通り“骨組み”のような構造が、建築美としての魅力を放ちます。
【スケルトン階段の魅力】
第一の魅力は、その「開放感」。従来の階段に比べて視線が抜けるため、空間を広く見せる効果があります。特にリビング階段として採用すると、階段が“仕切り”ではなく“つなぐ”存在となり、上下階の一体感を生み出します。
第二に、デザインの自由度が高いこと。アイアンの直線的なデザインで無機質なかっこよさを演出したり、オーク材などの無垢材を使って温かみをプラスしたりと、住まいのテイストに合わせて自在にカスタマイズ可能です。まさに「見せる階段」として、住まいの主役になる存在です。
【デメリットと、その解消方法】
とはいえ、スケルトン階段にはいくつかの注意点もあります。ひとつは「安全性」。特に小さなお子さまがいる家庭では、段の隙間からの転落や、踏み外しのリスクが懸念されます。
しかし、これは設計段階でしっかりと対策を講じることで、安心して採用できます。たとえば、手すりを高めに設けたり、踏板の奥行きをしっかりと確保することで、安全性を高められます。さらに、段の隙間にガラスやアクリル板を設置すれば、視覚的な開放感はそのままに、転落防止も実現できます。
もう一つのデメリットは「冷暖房効率」。空間がつながっている分、空気の流れが生まれやすく、冷暖房の効率に影響を与える可能性があります。これも、高性能な断熱仕様や床暖房、空調計画によって十分にカバーが可能です。
【まとめ】
スケルトン階段は、美しさと機能性を両立させた現代的なデザインアイテムです。空間を広く見せたい方、インテリアに個性を出したい方、そして何より「住まいにこだわりたい」方にとって、理想的な選択肢と言えるでしょう。家づくりの中で、階段という“動線”にこそ美意識を宿す——そんな贅沢が叶えられるのが、スケルトン階段なのです。
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